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森の恵みを最大限に生かす

木材をムダなく原料に

他には使い道の少ない木材を上手に生かします。
木を育てる過程では、間伐(間引き)が必要です。また成長した木の中には曲がった木や芯なのどの腐った木(低質材)もあり、これらはいずれも紙の原料になります。
木の切れ端や古材でも、製紙産業にとっては価値のある原料。私たちは貴重な森林資源を余すところなく上手に利用して、木材の有効活用に努めています。

紙は森林を減らしません

製紙産業を誤解している人の多くは、大きな丸太を切って紙にしていると思い込んでいますが、そうではありません。
製材に向かない幹の細い部分や、製材に使用した木材の余剰部分や、製紙用に植林された木をチップにし、原料として使用しています。世界の木材生産量を見ると、製紙産業がパルプ材として使用する木材原料の割合は、1位の薪炭材(53%)、2位の製材(27%)に続いて3位(15%)となっており、開発途上地域における燃料用途が全体の中で大きなウェイトを占めています(FAO=国連食糧農業機関「Yearbook of Forest Products 2005」より)。世界の森林資源減少の主要因は、森林の農地への転用や焼畑、薪炭材利用などによる森林伐採で、特に森林面積が減少しているのはアフリカ、南米など発展途上地域です。

こんな材料で紙は作られています。
パルプの原料となる木材の構成比(2006年)
※天然林材とは?
森林は「保存すべき森林」と「生産林」に分けられ、生産林は持続的な森林経営のもと、適切に間伐することで森を活性化させています。このグラフの天然林材とは、このような生産林の木材です。
木材チップって?
木材チップ
製材残材や低質材をはじめ、木材の有効活用が可能になった理由としては、木材チップの利用が進んだことがあげられます。木材をパルプにする技術は、古くは丸太をそのまま機械ですりつぶすしかありませんでした。
しかし現在では木材をチップにし、それを薬品で煮てパルプを取り出す方法が主流です。木材チップとは縦横2〜4センチ、厚さ4〜5ミリの木片。ですから、端材でも活かすことができ、原料の利用範囲が広がりました。
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