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レリーフカップ

立体的なデザイン提案

及川 淳
生産技術本部 技術部(所属部署は開発当時のものです)
石井謙二
立体的なデザインとは、凹凸をつけること。
凹ませたり、膨らませたり、凹凸でデザインを描いたり…
色と凹凸のパターンを組み合わせることにより、
デザインの可能性は広がり、
いままでにない『かたち』を表現できます。
デザインに触れる楽しさと驚きを目と手で感じてください。

レリーフとは

美術の技法で、浮き彫り、または浮き彫り細工のことです。装飾品や家具、建築物の外装などに使われていますが、身近なところでは、硬貨のデザインなどもレリーフになります。
当社の『レリーフカップ』は、『印刷+加熱』の技術で凹凸を付けることによって、平面的なデザインを立体的にデザインし、レリーフ(浮き彫り)を表現できます。

凹凸をつける発泡技術+α

紙表面に凹凸をつける方法として、型押しがあります。型押しは、凹ませたい模様の凸型を作って、基材に押し当て凹ませます。当然、裏面は膨らみます。紙にこの方法で複雑な凹凸を付けようとすると基材の紙が破れてしまうことや、高価な金型を1デザイン毎に用意する必要があります。
レリーフカップは、従来の断熱カップの技術に+αを加えることにより複雑な凹凸デザインも表現することが可能になりました。
+αとは、特殊なインキを使用することです。
この特殊なインキ、発泡断熱カップ(飲料用断熱カップ参照)に塗布すると、特殊なインキを塗布した部分のポリエチレン層の膨らみを抑える事が出来ます。この特殊なインキは、通常の印刷と同じ工程で塗工できるので、好きな個所に塗布して凹凸を作る事ができ、デザインと一致した凹凸、デザインと一致しない凹凸もつけることも可能になり「見せるデザイン」「触れるデザイン」として、視覚、触覚で体感するデザインが可能となり、デザイナーの方々のデザイン創作が益々広がって行くと考えております。

レリーフカップの可能性

2013年『レリーフカップ』は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2013年度グッドデザイン賞」を受賞しました。2014年には公益社団法人日本包装技術協会主催の『2014日本パッケージングコンテスト』に『レリーフカップ』を出展し、「テクニカル包装賞」を頂きました。多方面の分野から評価を頂いた『レリーフカップ』は、発展途上で可能性があり、まだまだやれることが多くあります。凹凸のつけ方で、持ち易い、滑りにくい効果、熱さも軽減できるなどの付加価値も与える事が可能と考えています。
これからも改良を重ねて良いモノにしていきたいと思います。
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