伊藤 敦
生産技術本部 機械開発部(所属部署は開発当時のものです)
生産技術本部 機械開発部(所属部署は開発当時のものです)
みなさんおなじみのインスタントカップ麺に、最近、紙製の容器が採用されているのをご存知でしょうか?これまで、カップ麺は発泡スチロール製の容器がほとんどでした。
しかし、昨今の環境意識の高まりにともなって、発泡スチロール製よりも製造過程の温室効果ガス排出量が少ない、エコロジーな紙カップに注目が集まっています。2008年の春には、大手食品メーカーが環境保護の観点から、トップブランドのインスタントカップ麺をいっせいに紙製の容器に切り替え、大きな話題を呼びました。
新しい時代のカップ麺にふさわしい容器の開発に、紙容器を長年究めてきた日本デキシーだからこそ実現できる技術。蓄積してきたノウハウと新しさを追求する開発力で、食品メーカー様のご要望に応えています。
しかし、昨今の環境意識の高まりにともなって、発泡スチロール製よりも製造過程の温室効果ガス排出量が少ない、エコロジーな紙カップに注目が集まっています。2008年の春には、大手食品メーカーが環境保護の観点から、トップブランドのインスタントカップ麺をいっせいに紙製の容器に切り替え、大きな話題を呼びました。
新しい時代のカップ麺にふさわしい容器の開発に、紙容器を長年究めてきた日本デキシーだからこそ実現できる技術。蓄積してきたノウハウと新しさを追求する開発力で、食品メーカー様のご要望に応えています。
インスタントカップ麺の容器に求められることは何か? 熱湯を注ぎ三分待つ。熱々のスープと麺をほおばる時の満足感。熱々を安心して手で持てる容器があって、その美味しさを十分に堪能できます。
その『断熱性』が不可欠なのです。発泡スチロール製の容器は断熱性に優れ、熱さをほとんど手に伝えません。この容器と共にカップ麺という商品は長い間様々なシーンで愛用されてきました。
その『断熱性』が不可欠なのです。発泡スチロール製の容器は断熱性に優れ、熱さをほとんど手に伝えません。この容器と共にカップ麺という商品は長い間様々なシーンで愛用されてきました。
発泡スチロールのカップ麺容器は長い年月多くの人に親しまれ、手にもその感触を記憶させてきました。
機能性・店頭での見た目・手に持った感触...カップ麺のトップブランドの持つ沢山の要素をそのまま大切に継承しながら、全く別の紙製容器に切り替えることは、容器の細部にまで神経を注ぎ技術を結集しなければ実現できないことでした。
機能性・店頭での見た目・手に持った感触...カップ麺のトップブランドの持つ沢山の要素をそのまま大切に継承しながら、全く別の紙製容器に切り替えることは、容器の細部にまで神経を注ぎ技術を結集しなければ実現できないことでした。
飲料用紙カップで私たちが独自に開発して特許を取得した発泡断熱技術、容器表面のポリエチレンラミネートを発泡させて空気層をもうける断熱技術に、新しい技術を開発プラスしながら実現した紙製の食品用断熱カップは、高い断熱効果と共に発泡スチロールのような感触まで再現。従来の容器の形状の細部まで全く同じ形状にすることにも成功しました。
さらにポリエチレンラミネート層の間に酸素透過を防ぐ膜をもうける多重構造によって、食品容器に大切なバリア機能、つまり内容物の劣化や腐敗につながる酸素を外部からシャットアウトする機能もアップさせ、消費期限も長く保てるようになりました。
素材となる紙そのものも厳選し、発泡スチロール製容器をしのぐ強度も高まり、搬送や使用中の破損の危険性も減少しました。
発泡スチロール製と比べ、印刷再現性も格段に飛躍しました。ラミネートの上に印刷する為、細かい文字まで鮮明に印刷出来、消費者の皆様に詳しい商品情報をお知らせできると共に、パッケージデザインに様々な表現が可能になりました。
店頭で見れば今までの発泡スチロール製の商品と間違えるほど、容器が変わったことに気付かないかもしれません。気付かせないという事にも沢山の技術があり、そして「紙容器」には環境問題、ユーザビリティ、保存性、安全性、美粧性、と大きな価値があるのです。
この紙製の新しいカップ麺容器はこれからさらに大きなトレンドとなっていくことでしょう。
そしてこれからも日本デキシーは、食文化と共に製品を進化させ、新しい技術開発に邁進してまいります。
さらにポリエチレンラミネート層の間に酸素透過を防ぐ膜をもうける多重構造によって、食品容器に大切なバリア機能、つまり内容物の劣化や腐敗につながる酸素を外部からシャットアウトする機能もアップさせ、消費期限も長く保てるようになりました。
素材となる紙そのものも厳選し、発泡スチロール製容器をしのぐ強度も高まり、搬送や使用中の破損の危険性も減少しました。
発泡スチロール製と比べ、印刷再現性も格段に飛躍しました。ラミネートの上に印刷する為、細かい文字まで鮮明に印刷出来、消費者の皆様に詳しい商品情報をお知らせできると共に、パッケージデザインに様々な表現が可能になりました。
店頭で見れば今までの発泡スチロール製の商品と間違えるほど、容器が変わったことに気付かないかもしれません。気付かせないという事にも沢山の技術があり、そして「紙容器」には環境問題、ユーザビリティ、保存性、安全性、美粧性、と大きな価値があるのです。
この紙製の新しいカップ麺容器はこれからさらに大きなトレンドとなっていくことでしょう。
そしてこれからも日本デキシーは、食文化と共に製品を進化させ、新しい技術開発に邁進してまいります。